
会社理念
日本中の森林が危機的な状況にあるといわれすでに10数年が経とうとしています。
日本の国土の66%を占める森林のうち、約4分の3を占める人工林。
戦後の拡大造林で植林されたこの針葉樹の人工林は、人の手が入ることを前提とした森林にも関わらず
その大部分の森林整備が遅れたまま現在に至っています。
経済成長により安い外国材を輸入することが可能となった日本の木材自給率は現在約20%。
その陰で、産業としての林業は衰退し、日本の森林の手入れは放置され、
不健康な状態のまま成長した人工林が50~60年を経た今、荒廃した姿を日本各所で見せています。
(詳しくは林業部門の現在の森林の状況をご覧ください)
私たちの暮らす八ヶ岳地域に置き換えれば、
「このひょろひょろで不健康な姿にしてしまった膨大な数のカラマツをいったいどうすればいいのか」
という問いが、緑化創造舎の原点となっています。
今の状況をこのまま放置すれば、いつかツケがまわってくるという危機感は、実際に
豪雨や台風による山崩れや風倒木の被害、獣害などでも現実味を帯びています。
森林は、木材供給、治山、治水、動植物の多様性など、地域の暮らしを成り立たせる意味で
非常な重要な核をなしています。これだけ産業として衰退してしまった林業ではありますが、
逆にこれだけの膨大な森林資源を有効に活用する可能性や、きめの細かい山の施業、地域の雇用としての林業を
私たち緑化創造舎は、仲間たちとの開かれた関係の中で試行錯誤していきたいと考えています。
もちろん理念的な話だけではなく、実践を伴った林産会社として
地域の森林を皆さんとともに考えていく集団として、「山造り」を模索していきたいと思っています。
ぜひお気軽にご相談ください。誠心誠意対応させていただきます。
労働理念
緑化創造舎は、既存の経営者・被雇用者の枠組みにとらわれることなく
ひとりひとりが一人親方になることを前提とした労働理念のもと、
フリーでフラットな関係での労働関係を模索しています。
形式上、社長と従業員という関係をとってはいますが、
実質的には、金銭的にも、発言力としてもその差異はありません。
林業という技術を基盤にそれぞれの自己実現を爆発させる場として
緑化創造舎という器があるに過ぎないと私たちは考えています。
会社の都合で働く、社長・上司の指示待ち社員ではなく、
一人一人の林業従事者が一人親方として連帯しながら山造りを行うこと、
そういった形での自己実現の爆発こそが、
責任のある地域の山造りに繋がっていくと、私たちは思っているからです。
私たちは日々、林業という具体的な事象との取り組みのなかで、
助け合いながら、話し合いながら、出来ることをひとつずつ増やし
地域に繋がる自己実現を模索しています。
よって、基本的な共有事項となる全ての情報を開示し、
経理をオープンにすることは、大前提となります。
社長の給料を全員が知り、社員の給料も全員が知る。
給料は会社から与えられるものではなく、
仕事を作る段階から、年間の決算まで、メンバー全員がその過程を共有し
負担のない形での地域の山造りのための知恵を出し合い、
次の展開を作るための資金を会社に残すことを話し合い、
全員が同じレベルになれるように技術を磨き、
自分達の仕事の達成レベルの中で日々の日当を決めています。
その上で徹底的な話し合いや議論を重ね、全員による合議のもと
会社の運営方針を喧々諤々やりながら決定しています。
山での作業を行うためには、ただ樹を伐採できる技術だけでは成り立ちません。
現場で働く作業員一人一人が、経営的なことも、山造りの理念も共有し
自発的に全てを網羅しながら仕事に取り組むことが、
組織の底上げに繋がり、地域の山造りの促進に繋がると私たちは考えています。
林業という非常に厳しい状況に置かれた産業で糧を得ながら
地域にとっての理想の山造りをみなさんと模索していくなかで、
ひとり勝ちの仕組みや、経営者と労働者の線引きを行っていては
林業という、公共的で、世代をまたいで問われていく労働に携わることは非常に困難となります。
社会の雇用情勢が厳しくなり、物のように労働者が使い捨てられていく状況において
私たちは、このメンバー同士、地域でお互いがお互いの一生の営みを共に暮らす中で、
では、いったいこの顔ぶれでいったい何が出来るのかと
模索し続けていきたいと思っています。
労働の本質が問われている昨今、貧しいながらも生活を営むことができ、
人々が分け合い、助け合い、技術を身につけ、自己実現を可能にし
意見を自由に交わすことの出来る労働とはいったいどういう形なのか。
林業という労働を通して、地域の還元に繋がる人間の労働について、
山造りと共に私たちが軸として実験し続ける取り組みのひとつとして、
私たちは、多くの人々と労働の理念を共有しながら考えていきたいと思っています。
会社情報
会社名 緑化創造舎(長野県林業認定事業体)
代表者 野口拓(長野県林業技能士)
社員数 6名
設立 2000年8月
資本金 600万
本社
〒399-0111 長野県諏訪郡原村18014
八ヶ岳営業所
〒399-0011 長野県茅野市玉川11400 美濃戸高原 A-131
TEL/FAX 0266-75-3929
【沿革】
2000年 2月 野口拓が元信州大学教授の島崎洋路先生が始めた、島崎山林塾に弟子入り。
以後2年間原村から伊那まで通い林業技術を習得する。
2000年 8月 野口拓が島崎山林塾に通いながら、この頃から緑化創造舎を名乗り
諏訪でも林業の仕事を請け負い始める。
2001年 2月 野口拓が長野県林業技能士(グリーンマイスター)を修了。
2002年 9月 弟の野口良が加わり2名体制となる。
2003年 7月 間伐材を丸太のまま使用した、セルフビルドによる作業小屋が完成。
2004年 6月 野口拓が1年半の海外放浪中に出会った渡辺真吾が佐渡の現場から合流。
このときから3名体制となる。
2005年 7月 小型林内作業車を導入。
2005年10月 木材運搬用の4tユニックを導入。
2005年11月 間伐材を丸太のまま使用した30坪の作業小屋、山中邸が完成。
2006年 9月 長野県入札参加団体資格を取得
2007年 2月 渡辺真吾が長野県林業士を修了。
2007年 6月 原村村民の森で開催された森のイベント「suwa cafe」を共催。
2007年10月 茅野市北山小学校の間伐講習会に講師として参加。
2007年11月 茅野市金沢区木舟の間伐講習会を主催。
2007年12月 林業機械グラップルを導入。
2007年12月 地域のイベンター兼ミュージシャンの高橋淳が加わり4名体制となる。
2008年 2月 野口良が長野県林業士を修了。
2008年 3月 長野県林業認定事業体を取得。
2008年 4月 自然農を営む宮坂隼司、地域のイベンター兼ミュージシャンの小池耕太郎、
初の女性、石原朋子が加わり7名体制となる。
2008年 4月 原村の依頼により 村民の森に森林調査に入る
2008年 8月 富士見町の依頼により、入笠山の搬出間伐を行う。
2008年11月 木材運搬用の林内作業車を導入。
2009年 3月 自然農を本格的に志すため、宮坂隼司が退社。
2009年 4月 茅野市小屋場財産区有林の搬出間伐を行う。
2009年 4月 木材搬出用小型バックフォー(ツメ)を購入。
2009年 5月 地元出身の林業経験者高木宏文が加わる。
2009年 5月 八ヶ岳実践大学校有林の森林施行計画(約60ha)を設計し、第1期搬出間伐を行う。
2009年 5月 原村村民の森で開催された森のイベント「suwa cafe」を共催。
